企業依存型寄生虫FIREについて

こんにちは、電機くんです。

最近よく話題に上がるFIREについて。そもそもFIREとは”Financial Independence, Retire Early”の頭文字をとった言葉で「経済的自立と早期リタイア」を表します。よく英語でYou’re Fired!(お前はクビだ!)とは関係ありません。この経済的自立は会社の給料に頼った生活ではなく株式投資で得た配当金や不動産投資で入ってくる家賃等不労所得で生活できるよう若い時期に資産を分散させ、ある程度の年齢(40歳くらい?)まで会社で働いた後、早期リタイヤ(退職)して残りの人生、仕事に縛られず自由に暮らそうというものです。

とはいっても22歳に新卒で会社に入社して40歳までずっと働きたくないた、もっと早くFIREしたいと思うのが自然かと思います。ただ、FIREするためには投資用の種銭がどうしても必要になってきます。種銭を得るためにはどうしても働かないといけない。しかし、できるだけ働かずにFIREまでいきたい!とうい人向けに今回はできるだけ働かずにFIREできるまでの資金調達方法を記載します。

この記事ではそれを企業依存型寄生虫FIREと呼んでいます。※会社の社規に従う必要があります。また本記事により何かしら損害等が発生した場合、筆者は責任を負いません。

企業依存型寄生虫FIREとは

そもそも企業依存型寄生虫FIRE(以下、寄生虫FIRE)って何よ?ってことですが、これは会社の傷病休暇や育休を使用して出来るだけ働かずに投資資金を確保し、リストラ対象となることが多い年齢である45歳に割り増し退職金をもらいFIREすることを指します。会社に大いに寄生するということです。社会人の方だとわかると思いますが、傷病休暇を使って長期間の休みと短期の復帰を繰り返している人いますよね。あれを利用しつつ、家庭に子供が生まれた時は育休を取得することで大卒(22歳)なら45歳までに23年間働くことになりますがその期間をできるだけ減らすことを目指します。

※この方法は職場から大きな反感を買うことは確実です。それでも働きたくない!働けないんだ!という強い気持ちを持った人だけができる方法だと思います。ただし、その反感をそれを出来るだけ小さくすることは可能です。そのやり方は『やり方』をご覧ください。

やり方

前項に職場から大きな反感を買うことは確実と書きましたが、やり方次第ではその反感を小さくすることができます。それは、職場の人達と信頼関係を築いておくことです。寄生虫FIREをやるにしても新卒で入社後すぐに実施すると職場で後ろ指刺されますし、結婚式を開く際、職場関係者を呼ぶのが難しくなります。新郎側の職場関係の人がいないのなんで?なんてことにならないよう入社後数年間は職場の人達からの信頼を得るために頑張って働きましょう(海外ウェディング等小規模でやるのなら関係ないですが)。また、その方が給与、ボーナスも多くもらえるので投資資金を得られますので。

私個人の考えですが休み始める時期は昇進して裁量労働制に移った時がいいかと思います。理由として、裁量労働制になると見込み残業分が給与に含まれるため傷病休暇を取った際に給与が従来の6割(※傷病休暇中の給料は通常時の6割程度になることが多い)になったとしてもそこそこの金額になりますので。また、裁量労働制に移れた人であれば仕事を通して職場との信頼関係を築けていると思います。ここで、会社の業務の忙しさから鬱病を発症したことにして休み始めれば「頑張っていた〇〇さんが鬱病になってしまった。なんとか支えよう」となるはず。そこから3ヶ月休んで3ヶ月働きまた3ヶ月休むを繰り返す。社規で解雇される日数を確実に把握した上で休みを取っていくのです。さらにここに育休で1年の休暇を追加すればかなりの期間休みながらお金を得ることができます。

例:30歳で裁量労働制に移ったとすると45歳まで残り15年間。そのうち半分を傷病休暇(7.5年)さらに育休を1年とれば合計8.5年休みながらお金を手にすることができます。

上記例のように8.5年も休めるかはわかりませんが、数年休めればその間に副業を立ち上げることが可能だと思います。寄生虫FIRE後に生活費の足しにするため何か検討するといいですね。



退職金の期待額

22歳入社~45歳リストラまでの23年間で得られる退職金はおおよそ1,000万円です。※厚生労働省平成30年就労条件総合調査「退職事由別退職給付額」のP3参照。

投資方法

寄生虫FIREでは会社員生活の途中から傷病休暇や育休という長期休暇を使用するため、その期間の給与は通常より下がります。そのため、ギャンブルじみた価格変動が大きい株や暗号資産には投資できません。投資方法は皆さんご存じ積立NISAを使用します。毎年40万円積立で得た利益は非課税となります。最大20年間なのでこれは必須。奥さん分も利用し、20年間・利率5%であれば4,000万円程手に入ります。更に退職金で得た1,000万円と合計で5,000万円となります。この5,000万円を米国ETFなどで年利5%で運用できれば250万円/年手に入ります(税金がかかるため250万円全て手に入るわけではありません)。45~70歳まではこのお金で生活し70歳以降は年金がプラスされますので更に使えるお金が増えます。

また、積立NISA以外に会社で実施している確定拠出年金も利用します。マッチング拠出年金も利用してリストラされる45歳まで投資し続けます。確定拠出年金については下記記事を参考ください。

企業型確定拠出年金

FIRE後の生活

45歳にリストラされ、寄生虫FIREとなりその後どういう生活をおくれるのか。以下2つが考えられます。

  • 家賃が安い田舎に移住
  • 物価が安い国に移住

1つ目の”家賃が安い田舎に移住“は今後、地方の過疎化が進み空き家が増えることからその物件をただ同然で借り、そこで傷病休暇中に立ち上げた副業を始める方法です。

2つ目”物価が安い国に移住“は、日本よりも物価が安い国(例えばマレーシアやフィリピン)に移住して貯金を崩しながら生活する方法です。ただし最近アジア圏の国は発展が進み物価上昇傾向にあります。各国、生活水準が高い都心部は特にその傾向が強いため最初は物価が安くても住んでいる期間が長くなるにつれて物価が上がり貯金が足りなくなる可能性が出てきますので注意が必要です。また、今回の新型コロナウイルスのような事態が再度発生すると途上国でどこまで対応できるかも事前に考えておく必要があります。



現実的に可能なのか

『投資方法』に記載した5,000万円を米国ETFで年利5%運用し250万円(別で利益分に課税あり)手に入れば贅沢は難しいかもしれませんが最低限の生活は可能かと思います。また、傷病休暇中に立ち上げた副業が軌道に乗れば更に生活は安定できます。

まとめ

企業依存型寄生虫FIREという会社員としては最低の手を使用してのFIREですが、あくまで社規の範囲内で行うため容易に解雇することはできません。そこが日本企業のいいところでもあり悪いところでもあるのですが。今回はその制度に悪乗りするような方法でした。積立NISAと退職金で5,000万円手に入れ、そのお金を米国ETF等で年利5%で運用できれば250万円/年(別で利益分に課税あり)手に入るため貯金を切り崩して後に不安が残るような生活をしないで済みます。終身雇用が崩れた今、雇用される側もこれくらい図々しくてもいいかもしれませんね(それをフォローさせられる周りの人達はたまったものではないですが)。会社を辞めてしまったら職場の人とかかわることもないですし。もう一度言いますが会社員としては最低のやり方です。こんな考えもあるんだなと思っていただければと。

 

 

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