こんにちは、電機くんです。
今回は、NICU(新生児集中治療管理室)についてです。
私の第1子も出産時1ヶ月ほど入院していました。
この記事は
・NICUに子供が入院した方
・新生児仮死
・新生児低酸素性虚血性脳症、新生児低体温療法とは何か
上記を知りたい人向けにわが子がNICUに入院して
上記治療を受けた際の実体験を記載します。
最近、新型コロナウイルスに感染した妊婦さんが
早産した新生児(8カ月の未熟児)に対してコロナ患者対応の
NICU受け入れ先が見つからず、その新生児が亡くなった
という大変痛ましい事件がありました。
感染した妊婦さんを受け入れる体制を後回しにしていた
行政の責任は大きいと個人的には思います。
新型コロナウイルスが流行しだした2020年には
このような問題が発生することは容易に予想できるわけですし
1年経っても対策が立っておらず今回の被害が出てから
対策しだしたわけですから・・・
最近のコロナ禍で我が家に第3子が生まれたこともあり、
上記事件は他人事ではありませんでした。
今回の記事は私目線で見たNICUについであり
実際のNICUの運用とは間違っているところがあるかもしれません。
その場合はコメント等でご指摘ください。
NICUとは
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は最初に書いた通り
新生児集中治療管理室を表します。つまり、新生児向ICUです。
早産となった未熟児や何か疾患を持って生まれた新生児の
治療を目的とした集中治療室のことです。
限られた大病院にしかないため、地方や田舎のクリニック等で
出産する人は近くにNICUがある病院がないとそれだけで
出産リスクが高いと言えると思います。
※全国のNICUがある病院は下記リンクを参照
わが子の場合
我が家の第1子は、奥さんが出産時に子癇発作を起こし
子宮内の子供への酸素供給が一時的にストップしたことと
生まれた時に子供が産声を上げなかったことから
新生児仮死、新生児低酸素性虚血性脳症として
すぐにNICUに入院となりました。
※新生児仮死について詳しくは下記リンク参照
https://medical.jiji.com/medical/007-0021-01
新生児低酸素性虚血性脳症の治療として、
新生児低体温療法があります。
この治療法は出産後6時間以内に開始するのが効果的。
実施後に障害が少なくなる確率は76%程。処置時間は72時間。
ただし、この治療法は新生児の体温を通常の体温より3℃ほど下げ
33.5℃に維持することから他の副作用が出てくる可能性がある
とも医師から説明がありました。
※新生児低体温療法の適応基準はリンク参照
https://medicalnote.jp/contents/151126-000011-XRAIEX
少しでも改善する可能性があるならと私はすぐにサインし、
治療を開始してもらいました。
結果、約1ヶ月間NICUに入院しその後、ありがたいことに目立った後遺症もなく
成長しています。ただし、中学生を過ぎるまではどこかで発達障害が
出てくるかもしれないため成長過程を定期的に病院で確認してもらうことに
なっています。
NICUに入院している子供達について
NICUは早産となった未熟児や何かしらの疾患を持って生まれた新生児向けの
集中治療室であることからうちの子が入院した際に周りにいた子供達を見ると
確かに上記のような未熟児が多かったですが中には新生児というより
幼児(3歳くらい?)と思われる子もいました。年齢が高い子の場合、何かしら障害
をもっているように見えました。医療機器とチューブや電極等で繋がっていたため
早く回復、退院できるよう願うばかりでした。
面会について
現在はコロナ禍であるため面会できる人は子供の両親どちらか一人等限られたのみ
だと思います。面会時間は9時- 19時程度の所が多いかと思います。
うちの子の場合、コロナ前でしたが両親または祖父母まで一度にはどちらか一組まで
という制限でした。
※コロナに限らず外からの病気をできるだけ持ち込ませないための対応なので
当然ですね。
親について
私の知り合いに医療関係者がいるため出産し子供がNICUに入院となった親が入院後
どうしているか聞いたことがあります。
病院の近くに宿泊し朝から子供に付き添う親
入院後まったく面会に来ず放置したままの親
の両者がもいるということでした。
後者は重い障害を持っている子ほど多いと言っていました。
前者の方はNICUがある病院が近くにないため病院の近くに宿泊しているという
ことでした。
うちの子がNICUに入院した際も私が面会に行くたびに子供についているお母さんを
見かけました。その子は脳障害と発育障害を持っているようでした。
「障害をもって生まれたことは不幸じゃない。個性だ」と言う人がたまにいます。
確かに上記の親子は不幸ではないかもしれませんが生活に明らかな制限がかかって
しまっているので助けられる方法はないのかといまも思っています。
まとめ
NICUについて、我が家の子供が入院した際の実体験を交えて記載しました。
出産は母子ともに生死のリスクがあり、何事もなく生まれてくるのが普通では
ありません。
また、NICUにいる子供たちがどういう状況で治療を受け、日々生活を
おくっているのかを医療関係者以外は全く認知していないと思います。
自分とは全くことなる環境で生活をおくっており日々一生懸命に生きている
子供たちがいることを理解すればもっと他人に優しくなれる社会になるのでは
ないかと思います。
今回の記事が誰かの助けになれば幸いです。